大半がマラソン実施に対して否定的な意見となっており、もし強行すれば批判の声がより大きくなっていきそうだ。

 また、放送法第108条では「基幹放送事業者(NHKや民放各局など)は、大規模な災害が発生し、または発生する恐れがある場合には、その発生を予防し、またはその被害を軽減するために役立つ放送をしなければならない」と定められており、台風による大雨の中でのマラソンを強行した場合は「放送法に抵触する」との見方もある。

 台風の動きが読みにくいため不確定な要素はあるが、現時点でチャリティーマラソンがスタートする8月31日の東京は雨の予報、ゴールの国技館へ向かう9月1日は「大雨」との予報もある。公道でのマラソンを強行するのであれば、ランナーのやす子はもちろんのこと、警備などのスタッフや沿道に集まるかもしれない一般市民らも含め、本当に全員の安全を確保することはできるのか。

 マラソンの中止や屋内でのランに切り替えるなどの対策は考えられるが、はたしてどうなるのか。もしなにかあってからでは遅いだけに、日テレは「番組優先」という意識を捨てて判断するべきだろう。