◆より多くの人に甲状腺低下症を知って欲しい
――ご自身の闘病経験を漫画にしようと思ったキッカケは何でしょうか?
久保田順子(以下、久保田):同じ甲状腺の病気でも、バセドー病はすでにすごく有名で、漫画があったり、芸能人やスポーツ選手の方が公表したりしていました。バセドー病には、“痩せる”とか“目が突出する”とかの症状があることも知られていたように思います。
ですが、甲状腺機能低下症については、まだそこまで有名じゃないと感じていました。世間での認知度が低いと思ったので、多くの人に知って欲しいと思ったのが、闘病漫画を描いたキッカケです。
甲状腺機能低下症で、多くの方に起こる症状は太るということなんです。甲状腺のホルモンが不足して代謝が悪くなるからです。でも、「最近太ってきたから、病気になってるかも」とは、思わないですよね。「痩せる」なら周りから心配されたり、病気を疑ったりもしますが…。