人に尽くすことはすばらしいことですが、自己犠牲の精神は、人間関係においてネガティブな影響を及ぼすことがあります。

人と関わりながらも自分を守るためには、どんなことを意識すればいいのでしょうか? fumumu取材班が、健全な人間関係を築くためのヒントを聞いてきました。

①境界線をしっかりと

「相手との間に、しっかり境界線を引いたほうがいいと思います。私もそうなんですけど、自分を犠牲にして自滅するタイプって、相手と自分を混ぜてしまいがちだから。

『相手の幸せが自分の幸せ! 相手の不幸は自分の不幸!』って、盲目的になりやすいんですよね。共感力が高い証拠でもあるけど、度が過ぎると、自分の生活をないがしろにしてまで人に尽くしてしまうので…。

誰かを幸せにしたいなら、まずは自分が幸せでいなければいけないですよね。相手と自分の人生を切り分けて、『ここまではしてあげられるけど、これ以上は手助けできない』と決めておいたほうが安心だと思います」(30代・女性)

②関係を分析する

「人との関係がうまくいかないことが続いているなら、人間関係のパターンを分析するのもいいかも。私の場合は恋人だったんですけど、相手に尽くしすぎて交際がうまくいかないことがあって。

自分の行動や相手との関係を分析してみたら、相手を思うあまり甘やかしすぎて、結局向こうが調子に乗って私が我慢できなくなる…を繰り返していたんです。遅刻に怒らないから遅れてくることが当たり前になったり、お金の貸し借りにルーズになったり。

今の恋人とはマナーやモラルの部分をキッチリしているので、前よりずっと安定した恋愛を楽しめています。どうしてうまくいかないか考えることで、原因と対策が見えてくるんじゃないでしょうか」(30代・女性)