この騒動は国内のみならず世界中に広く発信され、放送した日本テレビ側、原作の出版元である小学館の双方から詳細を記した調査報告書が提出されるに至った。

 この騒動を経て、以前からくすぶっていた日本のドラマ界の「原作軽視」の姿勢が改めてクローズアップされ、以降、原作モノのドラマには視聴者からより厳しい視線が送られることになった。

『セクシー田中さん』以降にも、今年4月期の『ACMA:GAME アクマゲーム』(日本テレビ系)では放送中に原作者のメーブ氏が演出に苦言を呈して話題になるなど、人気コミックのドラマ化にはより慎重にならざるを得ない状況となっているのだ。

『嘘解きレトリック』の演出に名を連ねるのは、西谷弘、永山耕三、鈴木雅之というフジテレビのドラマの歴史そのものといっていいビッグネーム3人。少なくとも、この座組からフジテレビの本気度は痛いほど伝わってくる。

 果たして、『嘘解きレトリック』はどんなドラマになるのだろうか。