転職までに貯金しよう!生活費見直し編

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転職までに必要な貯金額が分かったら、さっそくお金を貯める行動に移りましょう。

まずは、現状で毎月かかっている生活費を見直してください。無駄遣いや、必要以上にお金がかかっている項目があれば要チェックです。節約して貯金に回すためでもありますが、退職後の転職活動に備えて、今から家計をスリム化させておく狙いもあります。

生活費を見直すには、まずは固定費からメスを入れましょう。固定費は、一度見直しておけば節約効果がずっと続きます。転職活動中の連絡手段としてスマートフォンや携帯電話は必須ですが、現在の利用状況を確認し、適切なプランになっているかをチェックしてみましょう。

また、スマートフォンであれば、格安SIMに乗り換えることで、必要な機能を保ったまま通信費の大幅節約が可能になる場合もあります。その他にも、保険や車の維持費など、毎月決まって一定額が出ていく支出は固定費ですので、無駄がないかチェックしてみましょう。

食費にお金がかかり過ぎている人も要注意。勤めているうちは、外食やお惣菜のテイクアウトを頻繁に利用していても、金銭的に問題なかったかもしれません。しかし、転職活動中は貯金や失業保険で生活することになりますから、退職する前から少しでも引き締めておきたいところです。

そうでなくても、転職中は食事を外でとることが多くなる可能性がありますので、できるだけ自炊の習慣をつけておくとよいでしょう。ランチはお弁当や水筒を持参する、カフェに行く回数を減らすなど、少し意識するだけでも食費は節約できます。

いきなり自炊や毎日お弁当を作るのはハードルが高いと感じるなら、お米だけでも炊いてお惣菜を購入するなど、慣らし運転から始めてはいかがでしょう。会社を退職して本格的な転職活動に突入する前に、今からできることを見つけて取り組んでおくと、負担が少ないはずです。

転職までに貯金しよう!節約・ライフハック編

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「転職までに生活費を見直して貯金するぞ!」と意気込んでみても、そもそも支出を把握する習慣ができていないなら、まずはそこから始める必要があります。といっても、家計簿をつけるのはなかなか大変なこと。そこで、手軽に支出の記録ができる「家計簿アプリ」を利用するのがおすすめです。

家計簿アプリは、スマートフォンやタブレットにインストールして、必要事項を登録するだけで使い始められます。有料の機能もありますが、基本的には無料で使える機能も多いため、自分に合う家計簿アプリを探してみましょう。

当たり前のように毎月お給料が振り込まれている状況では、1カ月生活するのに自分が何にいくら使っているのか、いくらあれば生活できるのか、分からないまま過ごしているという人も多いのでは? 貯金額の目安を知るためにも、支出は見える形で残しておきましょう。

もし節約がつらいと感じるなら、「先取り貯金」をしてみましょう。先取り貯金とは、給料が振り込まれたら先に貯金分を取り分け、残りのお金で生活するという貯金方法です。

「貯金するお金を残さないと」と思うとやりくりが面倒ですが、先に貯金してしまえば、残りのお金はすべて使ってもいいことになりますよね。残高を気にする必要がないと、気は楽になるものです。

先取り貯金するなら、金融機関の「自動積立定期預金」も検討してみましょう。振り込まれた給料のうち貯金分を別口座へ自動で移すことができるため、効率的かつ継続しやすいというメリットがあります。

転職までに貯金しよう!投資編

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短期でもうかる投資は危険

今は投資の情報が簡単に手に入る時代です。パソコンやスマートフォンがあれば、収入を増やすことも難しいことではなくなりました。もし、転職によって希望の働き方ができるのなら、他の手段で収入を補ってもいいと考える人は少なくないでしょう。

ただし、転職活動中の生活費を投資で一気に稼ごうと考えるのは危険です。なかには、株式投資やFXで短期間に大金を稼いだという成功エピソードを発信している人もいますが、誰もが成功しやすい方法ではありませんし、リスクが大きくなります。

転職活動中の生活費は、自分が決めた退職日までに必ず必要になるお金ですので、安定的な運用を心がけることが大切です。

毎月無理なく継続できるのは積立投信

転職を機に投資を考えるなら、将来に向けた運用を始めてみてはいかがでしょう。毎月少しずつ投資信託を積み立てる「ミニ株」や「るいとう(株式累積投資)」を買い増していくなど、無理のない範囲で続けられるものを選択してみてください。

ただし、転職という近い未来の目標があるなら、まずは貯金ができていることが大前提。もし、淡々と積み立てていく運用方法でも値動きが気になってしまうようであれば、転職するまで投資をしないのも選択肢の一つです。

働きながら転職先を決めるとしても、退職してから転職活動に専念するとしても、自分の時間を有意義に使うことが何よりの「投資」になります。特に、退路を断っての転職活動なら、少しでも早く就職して働き始めることが、生活を安定させる一番の方法です。

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「転職したい」という気持ちが強まるあまり、見切り発車で会社を辞めてしまうと、次の就職までお金に困るという事態を引き起こしかねません。退職して転職活動に専念しようと考えるなら、まずは転職までにかかる生活費をしっかり計算し、貯金の計画を立てましょう。

お金の不安が和らぐ分、きっとより良い転職活動ができるはずです。

文・武藤貴子/DAILY ANDS

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