◆キッパリ気持ちにケリをつけられた
しかし、奈津子さんがトイレに席を立つと、翔太さんが話しかけてきます。
「どうやらまだ私が翔太君に気があると思ったみたいで、『酔ったの? 大丈夫?』と言いながら、背中に手を当ててきたのです。『大丈夫だよ』と答えたら今度はどんどん手が下がって来て腰やお尻を触ってきて。人影がないところだったのですが、振り払う訳にもいかず。
OKだと思われたのか、『この後、どこか行こう』って誘ってきました。『もう帰るから』と伝えて、連絡先も交換しないで先に店を出ました」
淡い期待も抱きつつ、飲み会に参加した奈津子さん。今回のことでキッパリと気持ちにケリをつけられたのではないでしょうか。
<文/阿佐ヶ谷蘭子 イラスト/ズズズ@zzz_illust>