病院に勤務している看護師は、患者さんのさまざまな家庭状況に直面します。そんな中、悲惨と感じるのはやはりおひとりさまの老後。今回は、看護師が見た老後入院患者の悲惨な末路をご紹介します。
余命宣告され子どもに連絡を取ったものの……
身寄りのない独居老人として入院した70代の患者さんが受けた診断は、末期のすい臓がん。余命は月単位とのことでした。すると、家族はいないという申告を一転、「実は子どもがいる、連絡を取って欲しい」と頼まれます。
どうやら、生活保護を受けているため、身寄りがいないと嘘をついていたようです。連絡は取れたものの、「あの人にはさんざん苦労させられた。二度と会いたいとは思わないし、面会はしない」と、きっぱり断られてしまい、寂しい入院生活を送ることになりました。