「オセールのユニフォームでの名前の表記は『ADO』。人気歌手・Adoと同じ名前というのは、日本のメディアにかなり受けそうです。ワイドショーはサッカーのプレー以外の部分をピックアップすることも多いですし、“サッカー界のAdo”みたいな感じで取り上げられる可能性はかなり高い。協会としても、知名度アップにつながるメディア露出は大歓迎でしょう。今後の活躍次第ではありますが、オナイウ阿道が日本代表に食い込んでくる可能性は高いと思いますよ」(同)

 最後にもう1人、忘れてはならないのがドイツのブンデスリーガ、マインツに移籍したMF佐野海舟だ。佐野は移籍が正式決定した直後の7月14日、不同意性交の容疑で逮捕された。本人が容疑を認めていると報じられたこともあり、移籍は実現しないかと思われたが、8月からマインツに合流し、不起訴処分となった。8月16日に行われたカップ戦・DFBポカール1回戦にもフル出場している。

「佐野のチーム内での評価は高く、監督もスタメン起用を考えていると言われています。しかし、サポーターからは、事件の解明に積極的ではないクラブに対する批判の声も多い。現状おとがめなしで試合に出ている形ですが、サポーターの世論の流れによっては、立場が危うくなる可能性もあります。

とはいえ、伊東純也が代表から外されたことを考えると、仮に佐野がマインツで大活躍しても、すぐに日本代表に呼ばれるということはないでしょう。順番としても、佐野が代表に選出されるのは、伊東の代表復帰を待ってからとなるはず。裏を返せば、伊東が復帰しできないなら、佐野が代表に呼ばれることもないということです。

このあたりは、選手がリーグ戦で活躍するかどうかではなく、協会がどう判断するかなので、なかなか難しいところではあります。特に日本サッカー協会は慎重ですし、スポンサーの意向を尊重する傾向もある。佐野にとっては複雑なシーズンになりそうです」(同)