◆ただの失礼な人になってますよと指摘

私はストレートに、彼の失礼さを指摘しました。

「女性が敬語なのだから合わせて敬語で返しましょう。女性が『おはようございます』なら同じく『おはようございます』にしてください。『寝ちゃうなんて疲れてないですかー?』ってのも、馴れ馴れしいと感じると思います。

女性がチケットを取ってくれると言ったら、『ありがとうございます』とお礼を言いましょう。『できる子だね』ってのは相手を評価しているので、上から目線ですよ」

「女性っていじられるのが好きなものじゃないですか? フレンドリーな方が身構えずに返信しやすいと思って」

「よほど親しくなってからなら別かもしれませんけど、1回会っただけでいじってくるってただの失礼な人でしょう。仕事で名刺交換しただけの相手に、タメ口使ったりいじったりしますか?」

「しませんよね」

『女性はいじられるのが好き』の情報の出どころを聞いて、ナンパ師のSNSから学んでいたことを突き止めました。数をこなしてそれでデートに持ち込むことができる女性はいたとしても、自分を軽く扱う男性と一緒に暮らしたいと思うまともな女性はほとんどいないでしょう。

◆会って2回目で、ムードがあるお店を予約されても…

武志さんはデートのお店選びでも失敗していました。ある女性とデートの約束をするやり取りの過程で、女性の方が出やすいので新宿を希望しました。

武志さんは「夜景がきれいなお店を予約しますね」と女性に確認もせず、勝手にお店を決めているのです。2回目のデートでは女性が「可もなく不可もなくだからまた会ってみようかな」程度のテンションである場合も多く、いきなりムードがあるお店に行くのは抵抗がある方もいます。

困惑する女性
「女性に細かく確認するってモテない男がやることではないのですか? 女性が好きなお店って聞きましたし」

「好みは一人一人違うよ。1回会った程度の相手って、思っていることを何でも言える関係じゃないでしょう。『夜景がきれいなお店を予約しますね』って誘い方は一方的過ぎて、相手が意見を言いにくいですよね。

『こちらのお店はいかがでしょうか? 他に気になるお店とかご希望あれば教えてください』とか相手も希望を言いやすいように伝えましょう」