◆気になる利益は?

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趣味からは始まっているとはいえ、やっぱり利益が気になるところ。利益が出なければ次の製作の材料費も得られません。

「月平均で3、4万円くらい。年に2、3回イベントに出ていて、そのときは10万円いくかどうか、くらいですね」

会社員のお給料に加え、それだけのお金があれば、ハンドメイド作家になる価値はありそう!? そう思ってしまいますが、これはあくまでも売上の話。

「経費はイベントのない月であれば3万5千円くらい。主に布代です。イベントに参加すれば設営費、遠征の場合は旅費もかかるので、5万円くらいです。つまり売上が出ても経費に持ってかれます(笑)」

仮にイベントのない月は4万円、イベントのある月は10万円の売上があったとします。イベントに年3回出たとすると、年間66万円の売上になります。しかし、そのうち経費が46万5千円ほど。年に19万5千円の利益でもやる価値はある……?

「製作のために、睡眠時間を削っています。食事が終わったら寝るまでひたすら作業。ただしミシンは音がうるさいので、夜にはあまり作業ができません。そうなると、ミシンの作業は休みの日の昼間が中心になります」

と、かなりのプライベートの時間を充てていることがわかります。好きでないと作家活動を続けるのは難しいかもしれません。

◆モチベーションを保つために欠かせないのはあのツール

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そうなると、大切なのがモチベーションの維持。疲れていたり、やる気が起きなかったりしたときは、どうしているのでしょう?

「Twitterで屋号を検索して、私の作品が使用されている写真を見つけてやる気を出します。最近はスペース(リアルタイムで会話をできるTwitterの機能)で、作家仲間やフォロワーさんと話をしながら作業をしています。そうすると、いつの間にか出来上がっていたりするんです」

作家仲間とは情報交換をしたり、互いの作品を紹介しあったり、周囲にトラブルが起こったときは注意喚起を促したりと、作家活動をする上でとても大切な存在。楽しく活動を続けるために、頼れる仲間を見つけることも大切だと言います。

ちなみに作家仲間との出会いもほとんどはSNSなんだとか。作家活動にSNSは欠かせないツールなんですね。