◆「女性はスイーツが好き」と決めないで

「女性はスイーツが好き」と決めないで
 さてもう1人の女性、吉田まりさん(34歳・派遣)は、甘いものが苦手で、お酒が大好きな吉田さんは、なぜかお付き合いする相手は甘党でお酒をあまり飲まない人が多いそうです。そんな吉田さんが「モヤっとした」経験とは?

「ティータイムのような中途半端な時間にカフェやファミレスに入ると、スイーツ嫌いなわたしは食べるものがなくて困ってしまいます。ほんの少しお腹がすいたけど、食べるほどではない。というとき、アルコールメニューがあれば、だいたい『ビール』を注文します。なぜか甘党の男性とお付き合いすることが多く、相手の男性がケーキやパフェなどスイーツを頼むんです」

 お互いに好きなものを頼むのは自由。ですが、いざ注文したものが運ばれてくると、必ず起こる現象があるのだそうです。

「ほぼ100%、迷いなく男性側にビール、わたしのほうにスイーツを置くんです。たとえば女性同士でお店に入ったら『ビールのお客様はどちらでしょうか?』とか聞きますよね? 同じ店ではなく、まったく別の店に、別の男性と行っても同じことが起こります。『女性は甘いものが好き』『お酒は男性』と決められているようでモヤっとします」

◆「お酒は男性が飲む」という思い込み

 毎度のように起こるこの勘違い。カフェだけではなく、レストランでも同じことが起こるそう。

「家族でレストランに行き、夕食を食べるときにわたしだけビールを注文すると、間違いなく夫の方にビールが置かれます。夫が面白がって『いいえ、酒は僕ではありません。うちの奥さんの方に置いてください!』と大きな声で言うんです。毎回恥ずかしいので、『ビールの方は?』と聞いてほしいです」

「スイーツは女性」だけではなく、「お酒を飲むのは男性」というある種の思い込みが浸透しているようです。

 お酒が好きな女性も、スイーツ大好きな男性も多種多様。ぜひ平等に扱ってほしいものですね。

―シリーズ「女性扱いでモヤッた話」―

<文/塩辛いか乃>

【塩辛いか乃】

世の中の当たり前を疑うアラフィフ主婦ライター。同志社大学文学部英文学科卒。中3繊細マイペース息子と20歳年上の旦那と3人暮らし。乳がんサバイバー(乳房全摘手術・抗がん剤)。趣味はフラメンコ。ラクするための情熱は誰にも負けない効率モンスター。晩酌のお供はイオンのバーリアル。不眠症。note/Twitter:@yukaikayukako