西日本で18のグループホテルを手掛けるホテルニューアワジグループは、11月5日(火)に京都市右京区宇多野地区に位置する歴史的建造物「旧鳴滝寮」をホテルへ再生した「Hotel宇多野京都別墅(うたのきょうとべっしょ)」を開業予定。11月の開業に向けて、ホテルの予約受付をしている。また、ティザーサイトもオープンした。
大渡光蔵氏の邸宅として建築された歴史的建物
「Hotel宇多野京都別墅」がある京都・宇多野は、平安時代より山稜の地として愛され、宇多天皇が後年を過ごしたとされる安息の地。京都の観光名所として人気ある嵐山から十数分という立地で、仁和寺や竜安寺、金閣寺など京都西部を巡る拠点としても便利だ。
「Hotel宇多野京都別墅」は、1939年に京都の財界人、大渡光蔵氏の邸宅として建築された歴史的建物。第二次世界大戦後に、京都市交通局の保養所として使用された。そして、令和元年に土地・建物をホテルニューアワジが取得し、宿泊施設としてリノベーションすることになった。
ホテルは、書院造、数奇屋建築が感じられる鳴滝本館やアール・デコ風の意匠を用いた洋館など、明治期以来の和洋併置式の系譜を継承。京都の象徴的なホテルとして生まれ変わる。
「Hotel宇多野京都別墅」は、静謐な佇まいとおよそ1000坪ものゆったりとした空間と作庭家・重森三玲氏が設計・管理した日本庭園が印象的。街中の喧騒から離れた静寂の別邸は、心と体を休めながら時を超えて安らぎのひと時を過ごせるという。
和と洋を融合したリノベーション
ホテル内装のロビーやラウンジ、ダイニングやエントランスには、世界的アーティストとして活躍する地元・京都府出身の和紙・照明デザイナー堀木エリ子氏の作品が使われている。
客室は全部で10部屋。全客室に温泉を導入、青石造りの和風呂や洋風バス付だ。
歴史的建造物をリノベーションした鳴滝本館も。
洋風のコンテンポラリーデザインが、融合された客室からは、庭園も眺めることができるという。