たとえばヘドウィグ(フクロウ)やドラゴンが羽ばたく音(紙や布で宙を煽ぐ)から、雪の上を歩く音(片栗粉入りのビニールや風船を握る)まで、知識がなければ想像するのも難しい“音の作り方”の数々。
言葉で聞くだけでなく、目をつぶった参加者に対する“ドラゴンの羽ばたき”の実演があったり、参加者が実際に音のもとを手に取って自分の耳の近くで確認することができたりと、自分たちの耳・手で理解を深められる内容には参加者も興味津々の様子であった。
みんなもサウンドアーティストに!?
さらに面白いのが、実際に効果音を作る体験までできてしまうところ。“お題”として映像を見せられた参加者たちはグループごとに、渡された道具をどのように組み合わせて映像に適した効果音を作るかを考え、実演する機会を得る。
時計の音や足跡、誰かがノックする音など、自分たちで探った音を出し、拍手を受ける。まさに自分たちがフォーリー・アーティスト(効果音技師)になったような気分になれる瞬間だ。
受講証書ももらえる!
聞き、考え、自ら再現する。段階を踏んで確実に知識を得て、同時に楽しめるという貴重な経験を経た後は、ひとりずつ受講証書も授与される。
こちら紙質もしっかりしていて、思い出に持ち帰ることができるのが嬉しいところだ。
参加者の中学生のコメント
また、参加したふたりの中学2年生からコメントを聞くこともできた。
「小さいころから『ハリー・ポッター』の本を読んでいて、より細かいところまで興味があったので参加しました。これからは波のシーンなど、今日のクラスで使用した物を使っているのだろうかと考えて『ハリー・ポッター』をもう一回観たいです。」
「映画を観ているときに音を気にしたことがなく、これからもしドラゴンが出てくる映画などを見たときには、今日使用した“革の布”を使っているのかなど考えながら観たいです。」