◆「出会いを増やせば運命の人が現れる」は間違い

由美さんは夏休みの宿題を8月31日から始める子どもが、そのまま大人になったような女性でした。仕事はディレクションをしてくれる人がいるので進むようですが、プライベートとなると計画性がありません。

カレンダーアプリなどでスケジュール管理もせず、感情の上下に振り回されて思いつきで出会いの予定を入れたりするので、どれぐらい予定が埋まるとキャパオーバーになるかも把握していません。

結婚相談所で活動しながら、不安になるとマッチングアプリもダウンロードしてデートの予定を入れる。そんな婚活を続けている彼女。「出会いの数を増やせば、相性がいい両想いの人に出会える」と思って、出会いの回数を増やすことだけを頑張ってきていたのです。

宿題
一結婚相談所では一般的に、お見合いの申込に回答できる期日が決まっています。ところが由美さんはマッチングアプリを始めると、相談所のシステムにログインをしなくなり申込をこまめにチェックしなくなることが多々あるようで、お見合い申込にも回答期限ぎりぎりで「会う」希望を出していることが多いのです。

これでは会う前から相手に「補欠だな」と感じさせ印象が悪いです。結婚相談所の場合、一度決まったお見合いをキャンセルする場合はキャンセル料が発生するため、モチベーションが下がっても基本的にはみんな会います。

由美さんはお見合いの候補日を伝える際の連絡も遅く、相手が申込してからお見合い実施まで1カ月かかることもザラでした。明確なルール違反ではないものの、間違いなく印象は悪いのです。