「こういうのでいいんだよ」の真意。

トースト
あわただしい朝にごはんを準備するのは大変。どんなメニューなら自分も家族も喜ぶのでしょうか?
 食文化研究家のスギアカツキです。『食は人生を幸せにする』をモットーに、食トレンド、スーパーマーケットやスタバ、ダイエットフード、食育などの情報を“食の専門家”として日々発信しています。

 先日、X上で投稿された朝ごはんのメニューが話題になっています。それは、とある女性が6月9日に投稿したもの。

 丁寧に作られた大きめ三角おにぎりに、丁寧に焼き上げられた玉子焼き、ぷりっと香ばしそうなウインナー、具だくさんの豚汁が並んでいます。どのメニューも作り手の愛情が伝わってくるような丁寧さがあり、おいしそうなビジュアルに14万件のいいねが付き、1万件のリポストがつく反響になっています。

 この投稿に対する反応をじっくり見ていくと、こういうので良いというか、こういうのが最高、どんな手の込んだ高級料理もこれには敵わないんだよな。という称賛コメントが多いものの、次第に自分の朝ごはんを卑下する投稿や、反論系まで広がっているではないですか。うーん、考えさせられます! そもそも朝ごはんはどうあるべきなんでしょうか?

 そこでまずは話題の朝ごはんを実際に作りながら、「こういうのでいいんだよ」という認識ギャップについて考えてみたいと思います。そして作る側と食べる側、どちらも無理をしない“究極の朝ごはん”のあり方を探ってみたいと思います。