■不漁の要因とされる「沖合化」
近年の日本におけるサンマの漁獲量の減少について、水産庁による2023年4月の発表では「2010年以降、海洋環境や餌環境の変化等により沖合化と資源の減少が継続、進行している」、「沖合のほうが餌の密度が低いため、生育場の沖合化は、成長の低下を招くだけではなく、成熟にも悪影響を及ぼしている」などが挙げられています。
こうした背景として、「近年の親潮の弱化とそれに伴う道東・三陸沖の水温の上昇があると考えられる」ともされているほか、「日本に近い海域では、他の浮魚類が増加したことにより、サンマが日本の近くに回遊しにくくなっている可能性」も考えられるといいます。
■執筆者プロフィール
衣笠あい:神奈川県出身。ニュースサイト『Sirabee』編集部のサブデスクを経て、2022年7月よりfumumu副編集長に。不器用でズボラな自分の生活を支えてくれる、簡単でおいしいレシピや、便利グッズの情報にも常にアンテナを張っています。
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