卑屈な人の性格と心理を知ろう
まずは、卑屈な人の性格やその心理について触れていきましょう。
卑屈が心に住み着いてしまうと、笑顔が歪んでしまったり、クヨクヨと悩むことが多くなってしまいます。
また、物事を正確に見る基準を失い、結果としてさらに卑屈さが増してしまう原因ともなるので、なるべく早く直すようにしていきたいですね。
【卑屈な人の性格と心理】1.無意味に期待値が高い
卑屈な人の性格として、特に根拠もないのにも関わらず、物事に対する期待地が高いという特徴がみられます。
自分がした努力を誇大評価し、「これだけやったのだから、素晴らしい成果を期待できるだろう」と思い込みます。
結果が自分が思うよりも低いものだった場合、「やっぱりダメだった」「自分には無理なことだったんだ」などと、卑屈な心理状態に逃げ込もうとしてしまいます。
卑屈な心理になりやすい人の原因としては、「効率重視」な物の考え方をしがちなところも注目すべきですね。
つい、かかった時間と得たものを比較して、自分の努力を「つまらないもの」という認定をしてしまう傾向があります。
【卑屈な人の性格と心理】2.嘘と言い訳が好き
卑屈な人は、嘘や言い訳が大好き。
それと言うのも、卑屈な人の性格は真っすぐ物事を見ることが難しいために、常に不安定な心理状態にあることが多いんです。
だからこそ、今の現状に対する「理由」や「原因」、さらには「こうなってしまった言い訳」までが必要になってくるんですね。
自分がみじめなのは、「太っているから」「貧乏だから」「もう歳だから」、こんな風にしてダメな原因を思いついては、言い訳にし、卑屈な精神をどんどん肥やしていってしまいます。
【卑屈な人の性格と心理】3.失敗を恐れる
卑屈な人の性格や心理として、「失敗を恐れる」であったり、「損をするのが嫌い」という特徴がみられます。
仕事でミスをするのは誰しもあることですが、卑屈な人は「失敗はあってはならない事」と、強い概念に囚われていることが多いですね。
結果としてどれだけ気をつけていても、ミスや失敗、多少のロスは生まれるものですが、それを卑屈な人は許すことも見逃すこともできません。
さらに卑屈な人の特徴として、その失敗やミスを「自分が至らない所為で」「ダメな自分だからミスをした」などと言って、落ち込んでしまいます。
こうなってしまうと自分自身では抜け出すことができずに、卑屈な世界で「でも」と「だって」を、繰り返すことになるのですね。
【卑屈な人の性格と心理】4.自己陶酔が激しい
卑屈な人は、自己陶酔してしまう傾向が強い性格をしています。
「自分は世界一不幸でダメな人間」、この考えに支配され、呪縛されていることをもはや自分の代名詞だと感じてしまっている人もいるほどですよ。
通常なら自分に酔いしれるのは、ナルシストやプライドが高い人の特徴ですが、自分を蔑み、自分のことが大嫌いな人も同じような心理状態になることがあるのですね。
「自分ってかわいそう」、そう思うたびに卑屈の花が咲き、ますます自分が作り出した楽園から抜け出せなくなってしまいます。
【卑屈な人の性格と心理】5.かまってアピールが下手
卑屈な人の特徴として、人に自分をアピールするのが下手だというものがあります。性格は内向的な場合が多く、注目を浴びるのも苦手です。
ですがその反面、卑屈な人の心理では承認欲求が強く、自分が自分に対して否定的であればあるほど、他人からの肯定が欲しくなってしまう傾向があります。
結果としては、自分の心理にある欲求と、人にアピールする差が大きく開いてしまう結果となり、卑屈さを生む原因となっているのですね。
「どうせ自分では叶わないから」と上目遣いで人を見やり、「そんなことないよ」とか、「きみならきっとできるよ」というような、肯定の言葉を待っていたりします。
卑屈な人が持つ特徴や癖について
卑屈な人の性格と心理はいかがでしたか?
続きましては、卑屈な人が持つ特徴や癖、そしてその原因についてお話していきましょう。
こんな癖がある人は、無自覚で卑屈になっている可能性がありますから、気をつけたいですね。
【卑屈な人の特徴や癖】1.否定的な口癖が多い
卑屈な人はつい否定的な事を言いがちになります。口癖もネガティブでクヨクヨしたものが多いですね。
例えば、
「でも」
「だって」
「私なんか」
「どうせ」
「やっぱり」
など。
話の始まりに「でも」をつけるのは、人を否定してから言葉を続けることになるので、相手を嫌な気持ちにさせる原因となります。
「どうせ」と「私なんか」は、卑屈な人の口癖として特徴的ですね。
印象が悪くなる原因になりますから、意識して直していきたいところです。
【卑屈な人の特徴や癖】2.人を羨ましがる癖がある
卑屈な人の特徴として、人を羨ましがってしまう癖があります。
人と自分を比較することは悪いことではありませんが、卑屈な心理状態にある人のそれはとても強力。
他人の優れたところと、自分のダメなところを比較して落ち込んだり、自分が持っていないものと、他人が持っていることを羨ましがったり。
本当、たちが悪い羨ましがり方をしてしまいます。
羨ましがられた方からすれば、とても迷惑に思う原因になりますので、むやみやたらに人と自分を比較することは止めておいた方が良いでしょう。
【卑屈な人の特徴や癖】3.つい謝ってしまう
卑屈な人の特徴として、つい口癖のように謝ってしまう人がいます。
これは何か自分に原因があることに対して謝罪をしているのではなく、いわゆる「生まれてきてごめんなさい」な、心理状態ですね。
ダメな自分が大好きな卑屈屋さんは、「ごめんね、こんな自分で」と、ある意味開き直っているということもあるでしょうね。
最初に謝っておけば、失敗した時の言い訳になるとか、「あなたが悪いんじゃないんだから、気にしないで」なんて、気遣いの言葉を待っているのかもしれません。
【卑屈な人の特徴や癖】4.理想を高く持ちすぎる
卑屈な人の特徴として、理想が高く、完璧主義な傾向が強いというものがあります。
優秀であることで優越に浸りたいのではなく、どちらかというと心理に抱えている不安を抹消したいがために、自分の基準値を高めに設定してしまっていることが原因としてあるようです。
人に言い訳をしながら、理想に届かない自分を悲観する。こんなに努力をしているのに実らない不幸な自分を愛おしむ。
どちらも卑屈な心理に陥ってしまう原因となってしまいますので、足りないことや、満たされないものがあってもそれが当然なのだという現実を受け入れる必要があるでしょうね。
【卑屈な人の特徴や癖】5.過去に未練がある
卑屈な人の特徴として、過去に未練があったり、トラウマを持っているということが挙げられます。
過去の失敗にこだわったり、未練を残していることに対する執着を捨てられずに、いつまでも卑屈な心理から抜け出せないでいることもあるでしょう。
未練が原因で卑屈になっている場合、その人は現状の幸福感を味わうことが困難なため、せっかく上手くいっていても、「どうせすぐにダメになる」と思い込んでしまいがちです。
最初から期待を露にしないでいることで安心感を得たいと卑屈になっているのですが、未練がある限り本当の安心を手に入れることができません。
過去に傷ついたトラウマや失敗、思いを残す未練などは、一度、綺麗に整理して手放すようにしたいですね。