パティシエが作るスイーツには敷地内に咲く草花が飾られ、季節に合わせて表情が変わる自然の姿を象徴。お重の内側には「曲木細工(まげきざいく)」がほどこされ、曲線で構成された棚田や水の流れを表わします。
▲3段重のスイーツは棚田や水の流れを表現
一の重は左からフルーツの甘酸っぱさが爽やかな「サワーチェリーの琥珀糖」。エディブルフラワーが飾られた「最中」は、軽井沢周辺でも栽培されるルバーブのジャムでクリームを作り、最中の中に忍ばせます。さらに軽井沢近隣でも採れる花豆を使った練り切りも、甘さ控えめで食べやすく、季節に合わせて花の形を変えるこだわりです。
▲一の重は「サワーチェリーの琥珀糖」、「ルバーブの最中」、「花豆の練り切り」
3種類のマカロンは、どれも信州の味。緑色は信州らしい山葵を使ったクリームをサンドして、茶色はもちろん信州味噌。そして赤は、善光寺の門前に本店がある日本三大七味のひとつ「八幡屋礒五郎」の七味を使ったクリーム。甘さの中にそれぞれの風味が楽しめる創造性豊かなマカロンです。
▲ニの重は清流を流されていくようなマカロン三種
三の重は、まさに棚田のように並ぶお重です。上の段からカステラに海老芋を挟んだ「海老芋タルト」、「そば粉のガトーショコラ」、「黒文字カステラ」が並び、曲木細工の上に置かれたクッキーは、バターの風味が広がる「黒文字クッキー」と「熊笹クッキー」の2種類。精油や薬用にも使われる樹木 “黒文字” を使ったお菓子は、山椒に似た爽やかな香りに癒されます。
▲三の重は「海老芋タルト」、「そば粉のガトーショコラ」、「黒文字カステラ」、クッキーなど
ランチとしてもいただけるお食事重
みっしりとお重に詰まったセイボリーは、折詰のようにも見える純日本風の見栄え。真っ赤な鹿肉や緑の野菜、カラフルなお寿司やフルーツなど、食材そのものが鮮やかな彩りを加えます。一般的なアフタヌーンティーはスイーツが圧倒的に多いのですが、これは押し寿司や鯉カツサンドなどボリュームがあり、甘いものが苦手な方でも十分満喫。ランチとしてもおすすめです。