あなたは今どんな生活をされていますか?将来のためにお金を貯めることはどんなライフスタイルの方にも大切ですよね。将来必要な金額を貯めていけるのか、何にお金を使うべきなのか、不安に感じるかもしれません。そこで、ライフスタイル別にお金の貯め方と使い方の一例を解説します。
「単身」のライフスタイル
単身の方のなかには、結婚資金を貯めたいと考えている人も少なくないかもしれません。株式会社リクルートマーケティングパートナーズが公表した「ゼクシィ結婚トレンド調査 2019 首都圏」によると、結婚資金の全国平均は461.8万円(結納から新婚旅行まで)でした。
最近では、未婚を選択する人も増えていて、2015年の国勢調査によれば50歳で未婚の男性は23.4%、同じく女性は14.1%となっています(出典:内閣府「令和元年版 少子化社会対策白書」)。
また、住宅費や老後の生活費などについて考えている単身の方も多いのではないでしょうか。それぞれのライフスタイルや人生観に合わせて、お金を管理していくことが大切だと言えるでしょう。
単身者のお金の貯め方
金融広報中央委員会が単身世帯を対象に行った「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](2019 年)」によると、金融資産保有額の平均値は645万円、中央値45万円という結果でした。
平均値は極端に高い金額に影響されている可能性もあるため、中央値を目安にして考えます。年齢や年収にもよりますが、単身者の貯蓄額の目安が45万円程度だとすると、貯蓄を兼ねた投資方法を検討してみてはどうでしょうか。
無理なく少額から始められる積み立て投資としてはいくつかありますが、「つみたてNISA」の制度を活用した方法が利用しやすいでしょう。「つみたてNISA」は少額投資非課税制度として、最長20年間、年間40万円まで積み立てた分の資産運用の利益が非課税となる制度です。積み立て投資でのみ活用できます。各金融機関の積み立て投資は、一般的に毎月1,000円程度の少額からの積み立て設定が可能で、普通預金から自動的に引き落とされることで計画的な積み立てができ、続けやすいことがメリットです。
単身者お金の使い方
単身者はお金を貯蓄に回すという人も多いようです。リサーチ会社である株式会社アスマークが2017年に有職の男女800名を対象に行なった「夏のボーナスの使い道に関するアンケート調査」によると、単身者がもっとも多いと思われる20代の男女の使い方としては、男性の72% 、女性の85.5%が「貯蓄」と回答(複数回答)しています。
次いで多いのが「旅行」で、20代男性の31.7%、女性の34.8%となっています。非日常の時間を過ごすことは、価値観を豊かにできるチャンスでもあります。結婚や家族の事情で難しくなる前に、自分への自己投資として、旅行の他にもやりたいと思ったことにお金を使ってみましょう。
夫婦だけの「DINKs」のライフスタイル
共働きで子どもを持たない夫婦をDINKs(ディンクス=Double Income No Kids)と言いますが、DINKs世帯はお財布を別々にしていて、必要な生活費だけをお互いに出し合って生活していることが多いかもしれません。
なかには、お互いの収入や貯蓄の額を知らないという夫婦もあるようです。DINKsのお金の管理は夫婦の価値観にもよるため、これを機会にお金に関して話し合い、自分たちに合うお金の管理方法を見つけていきましょう。
DINKsのお金の貯め方
DINKsは、夫婦の将来のライフスタイルについて目標を決め、貯蓄をしましょう。子どもの教育費はかからなくても、住宅費や老後生活費などの備えは必要です。現時点では収入の不安がなくても、どちらかが病気やケガで働けなくなってしまう可能性もあります。月々の貯蓄額を明確にして、お金をふやしていきましょう。
お金の貯め方として、「iDeCo」を活用するのも選択肢としておススメです。。これは、正式には個人型確定拠出年金という名称で、毎月掛金を拠出して運用することで老後のための資産を形成する私的年金制度です。原則として60歳まで引き出すことができないため、老後のための貯蓄として考えられるのも魅力です。
税制上の優遇措置があり、会社の年末調整や確定申告の手続きをすると拠出した掛金分が所得控除の対象となり、所得税や住民税が軽減されます。会社の財形貯蓄やつみたてNISAと併用して、貯蓄額をふやすことができるため、働く世代は活用するとよい貯蓄方法の一つでしょう。
DINKsのお金の使い方
お金の使い方としては、たとえば2人で楽しめる旅行などはいかがでしょうか。1年で何回旅行に行くかなどを決めておくことで、お金を貯めるモチベーションにもなります。
また、夫婦で楽しめる趣味があれば、その費用としてお金を使ってもいいでしょうし、楽しむだけの趣味から、起業を視野に入れた趣味を見つけるのもいいでしょう。