兵庫県川西市の取り組みを紹介!「加茂遺跡発掘調査現地説明会」と「川西市制70周年記念 植村花菜さんコンサート」について、それぞれ詳しく見ていこう。

加茂遺跡で弥生時代中期の方形周溝墓などを発見

方形周溝墓

兵庫県川西市では、8月10日(土)に、川西市文化財資料館周辺で「加茂遺跡発掘調査現地説明会」を開催した。

加茂遺跡では、遺跡内で民間事業者による宅地造成事業が計画されたため、造成工事によって埋蔵文化財に影響がある箇所を対象に、記録保存を目的とした本発掘調査を実施している。直近の調査では、加茂遺跡が大規模化する弥生時代中期の遺構・遺物が見つかり、最盛期の加茂遺跡の様相が分かった。成果としては、弥生時代中期の方形周溝墓が複数見つかった。

主体部(木棺が納められていた跡)

調査区内では3基の方形周溝墓が見つかり、大きさの分かる1基は1辺が約8mを測る。2基は周溝の1辺を共有しており、密接して墓を造営していた様子がうかがえる。

現地説明会では、方形周溝墓の周溝と主体部(木棺が納められていた跡)のほか、現地から出土した弥生土器などを見学でき、多くの人が来場したという。午前10時からと11時から、調査員による30分程度の概要説明も行われた。

加茂遺跡は、約2,000年前の弥生時代中期に大規模な集落として発展した川西市南部に位置する近畿有数の大規模集落遺跡。これまでに約320回もの発掘調査が実施され、集落の様相が明らかになってきた。遺跡の中心地の一部は、平成12年に国指定史跡に指定されている。

川西市制70周年記念 植村花菜さんコンサート開催

70周年記念 植村花菜さんコンサートの様子

兵庫県川西市では、川西市制70周年を記念し、市出身のシンガーソングライター植村花菜さんによるコンサートをキセラホールで開催。この日、公募した「川西市のこんなところが好き」というエピソードを基に制作されたオリジナルソングが初披露された。