◆SNSでバズってから、商品化への長い道のり
――アイデアの投稿から「自分で作ろう」になるのがすごいです。
西野「いい加減、ハーネスを『使う』『使わない』論争を終わらせたかったんです。とはいえ、私自身は裁縫も得意じゃないですし、何かを商品化させたことも当然ありません。工事用ヘルメットを取り扱うメーカーさんや子供用ハーネスをつくっているメーカーさんに問い合わせをしました。でも、メーカーさんもこのような商品を作ったことがなく、商品化の話には至りませんでした」
――前例がないものを突然作るのは、メーカーさんも難しいですよね。
西野「はい。前例もないですし、そもそもメーカーさんがハーネスのアイディアを募集していたわけでもありません。何社も問い合わせて断られ……。当然ですが、SNSでバズったからといって商品化ができるわけではありませんでした」
子供用ハーネスの商品化にむけてアイデアはあるけど、実現はできない。『子供の安全第一ハーネス』のアイデアの実現にむけて動く西野さんでしたが、その後思わぬところで商品化の糸口を見つけます。
【西野みや子】
漫画家。3歳の息子を育てる母。元教員・元漫画背景アシスタント。自身のエッセイ漫画やレポ漫画、育児漫画をSNSやnoteで公開中。Twitter:@miyakokko61、Instagram:@miyakokko61
<取材・文/瀧戸詠未>
【瀧戸詠未】
大手教育系会社、出版社勤務を経てフリーライターに。教育系・エンタメ系の記事を中心に取材記事を執筆。Twitter:@YlujuzJvzsLUwkB