◆「こんなハーネスがあればいいのに!」を考えてみたら
――ずっと同じ議論が繰り返されていたんですね。
西野『息子と散歩をしていると、どんなに気をつけても、突然手を振りほどいでどこかへ行ってしまうことがあります。小さいので車の運転手の死角にも入りやすく、一緒に歩いている私でも見失ってしまうことがあります。『ちょっとそこまで』の散歩でも神経をすり減らして常にへとへと。それなのに、子供用ハーネスを使うと文句を言われる……。それで『こんなハーネスがあればいいのに!』という案をTwitterに投稿しました。そこで大きな反響があったんです」
――約2万件のいいねと「ぜひ商品化を」というリプライがたくさん届いていましたね。
西野「はい。使っていても誰からも文句を言われない。誰が見ても、子供の命を守るためにハーネスをつけていることがぱっと見でわかるデザインを投稿しました。極限まで命綱感を高めたハーネスです。思った以上に反響が大きくて、『商品化してください』というママたちの声を多くいただきました。
同時に、ハーネスを使っている時に嫌な思いをしたというリプライもたくさん届きました。まわりの反応が怖くてハーネスを使えなかったという声もありました。アイデアを投稿して、みなさんの切実な声を聞いているうちに、『堂々と使えるハーネスを自分で作ろう!』と決心しました。使っていても誰からも文句を言われない・言わせない子供用ハーネスです」
【こちらの記事も読まれています】