また、バランゴンバナナは「民衆交易」のバナナで、「作る人=フィリピンの農家たち」と「食べる人=日本の消費者たち」が直接交流し、信頼関係を築いてきた。このバナナを食べることが、農家の持続的な生産と自立につながっている。
バランゴンバナナは、APLAとともに民衆交易を行うオルター・トレード・ジャパンにより、グリーンコープ、パルシステム、生活クラブ、生活クラブ関西、オイシックス・ラ・大地などで販売されている。
フードロス問題を伝える絵本『バナナのらんとごん』
バナナは、子どもたちにとってとても身近な食べ物だが、バナナがどう育って、どうやって手元までやってくるのか、なかなか知ることはできない。
そして手元に届くまでには、捨てられてしまうたくさんのバナナ=フードロスがあるということは、大人でもなかなか気づきにくい事実だろう。
絵本『バナナのらんとごん』では、バランゴンバナナのらんとごんの姉弟が、日本の誰かに食べてもらうまでの旅を通して、身近な食べ物の背景を知ることができる内容になっている。
物語を楽しみながら、フードロス問題やフェアトレードに触れることができ、
SDGsを達成するために大切な要素もたくさんちりばめられている。
同書はAPLAと、和歌山県で出版事業を営むらくだ舎出帆室が共同で出版、販売する。文章もらくだ舎出帆室、ページデザインと装丁は、真鶴出版の書籍等のデザインを担当してきたDOTMARKSの鈴木大輔さんが担当。
絵は、大分県別府市を拠点にデザイン、イラストレーションで活躍するひなたや・加藤えりこさんが描いている。
制作・出版費用調達のため、クラファン実施中
APLAでは、幼い子どもたちの心に響くためには、楽しく練られた物語、想いを込めて丁寧に描いた絵、触れて心地よい装丁、それらを兼ね備えた高いクオリティの絵本を作る必要があると考えた。
そして、作るからには、きちんと環境に配慮した紙に印刷し、長く世代を超えて読み継がれるデザイン・製本である必要があると考えている。