買い物やサービス利用などで貯まる「共通ポイント」に関する調査がまとまり、dポイントなど5大共通ポイントの会員数は、2024年3月末に5億3,300万人と推計、2025年3月末には前年比104.1%の5億5,500万人にまで拡大し、国民1人あたり4.8社の共通ポイントの会員になる見込みであることが分かった。

ドコモユーザーはdポイント、ソフトバンクユーザーはPayPayポイントがトップ

調査はICT総研が6月下旬、4,394人を対象にインターネットで実施した。

同社は利用者の多い楽天ポイント、Vポイント(旧Tポイント含む)、PayPayポイント、Pontaポイント、dポイントを「5大共通ポイント」と定義、 貯めているポイント数では、5大共通ポイントがそれぞれ40%超えたという。これらは、2022年3月末から2023年3月末にかけて前年比117.6%、2023年3月末から2024年3月末にかけて前年比104.5%と順調に増加している。

「貯めているポイント」を聞いたところ、最も多かったのは楽天ポイントで65.2%でトップ。Vポイント(44.9%)、PayPayポイント(43.7%)、Pontaポイント(42.2%)、dポイント(40.7%)が続いたという。5大共通ポイントに続いたのが、WAONポイント(27.0%)、LINEポイント(20.5%)、nanacoポイント(15.5%)だった。

5月から始まったJREバンクのサービスが人気を集めているJREポイントは、ANAマイルと同水準の8.3%だった。

回答者が使っている携帯電話会社も調査。利用会社別に、貯めている共通ポイントを算出したところ、Vポイントを除く共通ポイントは、携帯電話事業者とひもづいていたといい、NTTドコモユーザーが貯めているポイントはdポイントがトップ、ソフトバンクユーザーが貯めているポイントはPayPayポイントがトップだった。

回答者全体の傾向と比べ、利用している携帯電話系列のポイントが強く、同総研は「共通ポイントを貯める際には、利用している携帯電話の利用で貯まるポイントを選択する傾向が強いことが読み取れる」とコメントしている。

同総研はまた、以前は楽天ポイント、旧・Tポイント、Pontaポイント、dポイントの4つを「4大共通ポイント」と称する記事が多く見られたと指摘した上で、「拡大ペースが落ち着いたとも見られた旧・Tポイントが新・Vポイントとして新たなスタートを切ったことや、ここ数年のPayPayポイントの会員数の拡大により、共通ポイント市場の勢力図は変わりつつある」と分析している。

文/編集・fuelle編集部