ウィファブリックは、大阪の北加賀谷にサステナビリティやパーマカルチャーを体感できる複合施設「SMASELL SUSTAINABLE COMMUNE(スマセル サスティナブル コミューン)」をグランドオープンした。

SDGsを体験できる新しい集いの場所

同施設は、衣・食・住にまつわる、人や環境にやさしいブランドが集結し、「おいしい」「たのしい」「うれしい」という人間の直感的な感覚で楽しめる施設。

鉄工所跡地の廃工場をリノベーションした約200坪の敷地に、ファッション、インテリア、コスメ、フード、アート、音楽さまざまなカテゴリーのサステナブルな商品がならび、ランチやショッピングを楽しみながらSDGsを体験できる、新しい集いの場所となっている。

7月に行われたオープン記念プレス発表会では、俳優の井浦新さんと妻のあいさん、アーティストの森田美勇人さんらが登壇した。

大量廃棄問題に取り組む

2020年度の日本総研の発表によると、衣類の国内新規供給量の計81.9万トン(2020年)に対し、約9割に相当する計78.7万トンが事業所及び家庭から使用後に手放されるという。

ウィファブリックの代表・福屋氏は、ファッション業界における大量廃棄問題に疑問を抱き、この社会課題に取り組むために会社を設立。持続可能なファッションを提唱するプラットフォーム「スマセル」を通じて、循環型社会を目指していく。

また「SMASELL SUSTAINABLE COMMUNE」には、「スマセル」で扱うアパレル在庫の販売だけではなく、SDGsに取り組むブランドなども出店している。ブランドやショップで購入すると、レジで100円相当の木のコインが手渡され、そのコインを希望の支援団体の寄付ボックスへ投函。買い物することで自動的に寄付ができる仕組みをとっている。

おもちゃや絵本の物々交換スペースを設置

さらに同施設では、子どものおもちゃや絵本の物々交換スペースも設置。要らなくなった絵本やおもちゃを持ってきた数の分だけ持ち帰ることができる。福屋氏は、長年ファッション業界の大量廃棄問題に取り組んできたが、最近では同業者間での競争が増え、本質から外れた争いについて危惧している。