過去にラテアートの世界チャンピオンになり、京都のカフェでトップバリスタとして活躍していた山口淳一さんが独立して開いたお店『here』。ここでしか味わえないカヌレや、バリスタたちが淹れるエスプレッソドリンクは、コーヒーが飲めない人でも楽しめます。

京都市営地下鉄・烏丸御池駅から徒歩約6分の位置にあるホテルの1階に『here』は佇みます。入り口は、なかが見える透明な扉で開放感抜群。

感染症対策のアルコールもきちんと用意されていました。

店主の山口さんに、印象的な店名の由来とコーヒーやカヌレのこだわりをお伺いしました。

 

『here』という店名の由来

実は山口さんは、京都のカフェブームの火付け役となった『%Arabica Kyoto(アラビカキョウト)』で、トップバリスタとして活躍されていました。そんな山口さんが独立して開いたカフェが『here』なのです。

「店の名前は、なるべくシンプルにしたかったんです。というのは、店名は後から付いてくるものなのかなって思っていました。海外では、通りの名前をそのまま店の名前にしているところもあって、それでも流行っているんですよ。だから店の名前はシンプルなものがいいかなと思って。あとは“here”という単語は、“ここ”という意味がわかりやすいじゃないですか。『“ここ”行こう』という感じで、お客さんに身近に感じてもらえるようにしたいなと思って決めました」。

 

メニューはドリンクとカヌレのみ

『here』のメニューは、エスプレッソ系のドリンクとカヌレのみ。数あるお菓子のなかから、なぜカヌレを扱おうと決めたのかお聞きすると…

「パリに行ったときに食べたカヌレが忘れられなくて。装飾が一切ないシンプルなカヌレでしたが、味わい深く、強烈に印象に残りました。コーヒーとも相性抜群。これで、日本で勝負しようと思ったんです」と山口さん。

現在『here』では、コロナの影響もありドリップコーヒーの提供を中止し、エスプレッソ系のドリンクのみを提供されています。こだわったコーヒー豆とハイレベルな技術でスチームされたミルクで作るドリンクは、格別です。

「僕はラテアートからコーヒーの世界に入っていて、コーヒー自体が苦手でしたので、そんな自分でも飲みやすいコーヒーを追求してきました。現在『here』では、元々甘い風味を持つ豆をブレンドに使用しており、どれもほんのり甘みがあるもので、コーヒーが苦手な方でも飲みやすい味わいになっています。また、カフェラテに使用するミルクも、スチームの技術で甘みを増すことができるので、『here』で初めてエスプレッソ系のドリンクが飲めるようになったという方も珍しくありません」。

たしかに『here』のカフェラテは、コーヒーの苦味があまりなく、とてもスッキリした後味でした。ミルク自体の甘さが引き立っていて、これならコーヒーは苦いから苦手という方でも楽しめそうです。

4月からは通販も始められたそう。カヌレやコーヒー豆のほか、スタイリッシュなグラスやマグカップなど、『here』オリジナルのアイテムを買うことができます。

近くにお越しになった際には、コーヒーが飲めない方もぜひ『here』に足をお運びください。

 

■お店情報

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住所:京都府京都市中京区姉西洞院町524

営業時間:9:00~18:00

定休日:不定休

 

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