新市街
新市街にはビルが立ち並びます。新市街と言ってもダマスカス自体に少なくとも4,000年の歴史がありますので、ところどころにその片鱗を伺うことができます。ぜひ、旧市街だけでなく新市街も散策してみてください。
国立博物館 (National Museum)
ダマスカスを訪ねたら、ここはマストな博物館です。シリア国内から発掘された出土品が展示されています。先の戦争で各都市に展示されていた作品も避難してきており充実しています。
博物館は広い庭には、シリア内の遺跡から移設された遺物が並べられています。どれも貴重なものばかり。
こちらは、パルミラのスークに掲げられていた石碑です。世界各国から持ち運ばれる商品には、それぞれ税金が課せられており、その商品名と金額が掲載されています。
館内はそれほど広くはないものの、作品の充実度はパーフェクトです。
パルミラやアパメアからの出土品をはじめ、
世界最古といわれるウガリットのアルファベットが彫られた粘土板や、モザイク。
マリから出土した土器やアクセサリ。こちらの青い瓶はマスカラだそう。
地下にはパルミラで発見された地下墳墓を原寸に再現したものがあります。
カシオン山
カシオン山は、首都ダマスカスの街を見下ろす山です。山に並ぶレストランからは街全体が見わたせます。標高は1,151メートルの美しい山です。
シリアの治安状況(2024/3現在)
米国とトルコ、ISISによる侵略戦争により甚大な被害を受けたシリアですが、現在はほぼ収まっています。たまにイスラエルによる国際法に反した攻撃があるくらいで、観光には影響はありません。
シリアの都市間移動
シリア国内の都市間移動は現在車両のみです。都市間の主要道路はシリア軍が警備にあたっており、セキュリティチェックをパスする必要があります。アラビア語を話せないと意思疎通ができず、外国人の単独移動は困難を極めますので、ツアーに乗るかガイドを雇うことをお勧めします。
尚、ユーフラテス川沿いのラッカやマリ遺跡のある北東部は、現在、米軍が違法に基地を設置しているため入境できません。
シリアへの行き方
シリアへは日本から直行便がありません。空港も開港したり閉鎖したりと不安定のため、隣国から陸路で入国することをお勧めします。レバノンのベイルートからは一時間半でダマスカスへ行けます。
尚、シリアはビザの必要な国です。日本でのツーリストビザ取得は困難を極めますので、隣国で取得するか、現地のツアー会社に依頼して取得して行かれるとよいです。