「怒りはコントロールするもの」と聞くこともありますが、ときには怒りを相手に対して表すことも、人生の中では重要です。自分自身の怒りを無視していると、いずれ爆発してしまう可能性もあります。

自分を守るために怒りを出した経験を、fumumu取材班が聞いてきました。

①人間性の否定

「昔アルバイトをしていた飲食店の店長が、ものすごく口が悪かったんです。大声で怒鳴るのは当たり前で、なるべく怒らせないようにしていたんですけど…。

ある日、『人としておかしいだろ』『そんなんじゃどこに行ってもやってけねーぞ』と言われて、ここは怒らなきゃ! と勇気を出しました。仕事のやり方で口を出されるのは、店長の立場からしたら仕方ないけど、人間性にまで口を出される筋合いはないです。

雇ってやっていると思っているのかもしれないけど、給料をもらっている分、こちらは労働力を提供しているわけですから。上から目線で罵られる覚えはないです。『人としての評価を、店長にされる義理はないです』と言ったら、その後はあまり言ってこなくなりました」(20代・女性)

②家庭環境の否定

「自分ではどうしようもない、家庭環境のことを言われたときは、相手に対してしっかり怒りました。今でも、怒ったことを後悔はしていないです。言われっぱなしで我慢したら、後から悔しくなるだろうと思ったから。

人の家庭に口を出して、相手を否定するのは、ものすごく意地が悪いと思います。どんな環境で育ったとしても、相手を否定していい理由にはならないです。

片親だからとか、そもそも親がいないとか、そんなものは子どもの立場ではどうすることもできないじゃないですか。本人が家庭環境に不満を持っているかも、周りからはわからないですよね。本当に余計なお世話だと思います」(20代・女性)