◆その後も続く彼への攻撃

怒る男性
 お酒が入った父は、さらに彼に対して嫌味な発言を続けます。

「公務員は給料が少しずつしか上がらないからな」「本当に厳しい中、よくやってるよな」「泊まり勤務の日は紗奈を1人で待たせるのか」「子どもを育てられる収入だと思っているのか」など、彼が言葉に詰まっているのを無視し次から次へと畳み掛ける父。

 彼は肩をすぼめてうつむきながら、「はい、すいません」と小声で答えるしかありませんでした。鍛え上げられた筋肉質の身体はとても小さく見えたそう。

「私が父に、『経済的に厳しければ、私が働くから』と言うと、父は椅子から立ち上がって、『お前が働きに出ないと生活できないなんて! 本当に結婚して幸せと言えるのか?』と目に涙を浮かべながら言ってきたんです」