仕事でも趣味でも、教えられたことを実現できる人と、苦手な人がいます。
実現できる人はインプットした情報を自分なりに実現できるよう解釈する「アウトプット力」があります。
今回はアウトプットが苦手な人にもできるアウトプット上達法を紹介します。
アウトプットの意味とは?
ビジネスでよく使われるアウトプットという言葉ですが、そもそもどんな意味を持つのでしょうか。
output
【主な意味】産出、生産高、生産品、(文学などの)収穫、作品数、出力、アウトプット、出力(信号)、出力操作
たった一語でたくさんの意味を持つアウトプットという言葉ですが、共通していることは「学んだことを外に出す」ということです。
インプットよりもアウトプットが大切?
インプットも大切ですが、アウトプットはもっと大切なことです。
たとえば学校でなぜテストがあるのかというと、授業でインプットしたものをテストでアウトプットさせるためにあります。
テストという形式でアウトプットした知識を外に吐き出させることで、知識を定着させるという目的があるのです。
ですからテストが苦手という人は、アウトプットが苦手、ということも考えられます。
また、テストの結果を見て自分がその教科についてどれほど理解しているのか分かる指標にもなります。
もしテストの結果が悪かった場合も「理解していたつもりだったけれど、意外と分かっていなかったんだ」と気付くことで、次のテストに向けて対策を取ることができますし、「何が分かっていて、何が分かっていないのか」を整理して考えることは、アウトプットを上達させるためには大切なことです。
このように、人はアウトプットを積み重ねていくことによって、自分の知識が洗練されていきます。
アウトプットとアウトカムの違いは?
アウトプットに似た言葉に「アウトカム」という言葉があります。
しかし、「アウトカムの意味は?」と聞かれてみると、説明するのも難しいのではないでしょうか。
アウトプットとアウトカムは一見同じような意味を持つ言葉に思えますが、アウトプットとアウトカムの意味は異なります。
アウトプットが「学んだことを外に出す」という意味に対し、アウトカムには「結果、成果」という意味があります。
つまり何かをインプットしてアウトプットし、「アウトプットしたものが生んだ結果のこと」をアウトカムと言います。
たとえば、交通事故が発生しやすい道路があったとします。
事故の原因を調査(インプット)すると、歩行者と車の接触事故が多いことが分かりました。
そこで、道路の事故が発生しやすい場所に信号と横断歩道を設置することにしました。(アウトプット)
信号と横断歩道を設置した結果、交通事故が減少しました。
「交通事故が減少した」という結果がアウトカムになります。
アウトプットが苦手な人の共通点
アウトプットが苦手、という人はそもそも情報収集(インプット)が足りていない、もしくはインプットできていない場合があります。
たとえば「読書感想文を書いてください」と言われたら、「何の本を読もうかな」と迷ってしまい肝心の作業がなかなか進まない人は、読書(インプット)する以前に行動が止まってしまっているので、「選んでいる時間がもったいないから、とにかく本を読もう」というように実際に行動することが大切です。
「とりあえず本は読んだけど、どうやって感想を書いたら良いか分からない」と悩んで、文章を書く手が止まってしまう人は、読書する段階でインプットしようという意識が不足しています。
インプットが上手な人は、「この章の内容が特に面白かったから、感想文で書くようにしよう」と目星を付けながら本を読んでいきます。