◆吉野家で飲んでみて感じた2つの課題

 総評としては、「吉野家」はメニューも美味しくコスパ良く飲めた。ただ、今回訪れた店舗では店内にカウンター席しかなく、どうしてものんびり飲むことには不向き。筆者がちんたら飲み食いしている間に、5~6人の客が入店して早々に牛丼をかきこみ店を後にしていた。「吉野家」は回転率が早いため、ついつい居心地の悪さを覚えてしまう。テーブル席のある店舗もあるため、「吉野家」で飲みたい場合は事前にテーブル席の有無を確認したほうが良いかもしれない。

店内にはカウンター席しかない
この店舗はカウンター席のみで、飲みながらの長居はしにくかった
 また、店員さんを呼んで注文しなければいけない点もネック。「吉野家」でわざわざ店員さんを呼んで追加注文するハードルは高い。筆者は「しじみ汁」を追加注文した時もどことなくソワソワしながら注文した。こちらも店舗によってはタッチパネルを導入しており、周囲を気にせずに快適に飲むためにはタッチパネル導入の有無もチェックしたほうが良さそうだ。

 牛丼屋でビールを飲むことに後ろめたさも恥ずかしさもなかったが、若干の課題を覚えた。それでも「吉野家」で飲む人が増えれば、そういった課題も改善に向かう可能性もある。「吉野家」で飲むことがもっと定着してほしい。

<写真・文/望月悠木>

【望月悠木】

フリーライター。主に政治経済、社会問題に関する記事の執筆を手がける。今、知るべき情報を多くの人に届けるため、日々活動を続けている。Twitter:@mochizukiyuuki