◆「30過ぎてまだ独身?」元ヤン夫婦からのディス
「そこにいたのは、中学時代の同級生カップルでした。当時からあまり素行が良いとは言えなかった2人で、17歳くらいでデキ婚をしたと噂になっていました。
とはいえ、この田舎では独身のままの私よりは子どもがいるだけえらいというか……周囲の視線はそんなに厳しいものでは無かったです」
同級生カップルは、だいぶ大きな中学生くらいの男の子を筆頭に、小学校低学年くらいの女の子に3歳くらいの男の子、さらに腕に生まれたばかりであろう赤ちゃんも抱いていたそうです。
「計4人の子だくさん一家でした。私はスルーして帰ろうとしたのですが、向こうから『やだ~R子じゃん』と声を掛けられてしまったんです。一人でお参りに来ていた私を見て2人はニヤニヤとした笑みを浮かべ、からんできました」
「今、何してるの?」「どこ住んでるの?」という質問に適当に答えていたR子さん。しかし、2人の本命の質問はもちろん「まだ独身?」でした。
独り身であることを素直に告げたR子さんに対し、同級生カップルは「うわ~孤独死決定じゃん」「今から婚活しても子ども産めるかわかんねーよな」など、侮蔑的な言葉をぶつけてきました。
相手にするのも面倒だと、無視して帰ろうとしたR子さんでしたが、背中で柏手(かしわで)を打つ音が響きハッとしたそうです。