◆「話したこともないのに気持ち悪い!」

 そして、彼女とおしゃべりしている最中に、Kさんの話をしてみた加藤さん。すると驚くような言葉が返ってきました。

「話したこともないのに気持ち悪い!」
「すると彼女は『顔は知っているけれど、話したことは一度もない』と言うのです。開業医だと話していたよ、と伝えると、彼女はとても驚いて『偏見の目で見られたくないから、周りのママには自分から開業医だと話したこともないのに、なんであの人が知っているの? 気持ち悪い!!』と嫌悪感をあらわにしていました。彼女独自の謎のネットワークで調べ上げていたのでしょうね」

 それを知ってから、Kさんはとにかく噂話に食いつく要注意人物だということがわかってきました。話はほとんどがステイタスのある他人の話題。

 そして、塾に通っているうちに、娘の情報から、Kさんの子どもは成績がほぼ最下位だということも知りました。それなのに、Kさんは上位校を受けさせると豪語していて、自分の子どもの成績が悪いことの現実を受け入れられない模様。

 そのうち受験が迫ってくると、自分の子どもに受けさせようとしている学校を他に誰が受験するのか嗅ぎまわるようになります。