パートナーとの新たな生活が始まる結婚。幸せいっぱいの時期でもありますが、どうしても出費がかさむので、経済的な面では不安にもなりがちです。今回はそんな結婚生活の初期費用について、必要なお金や平均額、節約術などについて解説していきます。

結婚生活の初期費用はどれくらい掛かるの?

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まずは結婚生活の初期費用として、どんな出費が考えられるのかをチェックしていきましょう。

結婚前から同棲していた場合を除き、別の家に住んでいた2人が同居するには、引っ越し費用や家具・家電の買い替え費用がかかります。

全国の20~40代の女性で、調査時期の1年以内に入籍した人を対象にした「新婚生活実態調査2018」(リクルートブライダル総研調べ)によると、結婚生活のために家具・家電を購入したカップルは全体の約7割、その費用は平均して52.1万円でした。

50~100万円の費用を投じたカップルが26.9%と最も多いのですが、その次は10~20万円の14.8%と、家具・家電の購入費用を低く抑えている堅実なカップルも少なくないという結果になっています。

これらの費用は、カップルそれぞれの結婚前の生活環境によっても大きく左右されるのがポイントです。2人とも実家暮らしで、多くの家具・家電を新調する必要がある場合には多額の出費が予想されます。

また、どちらかが一人暮らしで家具・家電がすでに揃っている場合は、それを新居でも使えば初期費用をある程度は抑えられるでしょう。

結婚生活の初期費用でもめない出費の分担方法は?

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初期費用の内訳を知ることと共に肝心なのが、どちらがどのくらいのお金を出すのかという分担割合。結婚生活を円満にスタートさせるためには、初めにきちんと話し合って決めておきたいところです。

ここではどのように結婚の初期費用を分担するのか、いくつかのパターンを紹介します。

収入の割合で決める

初期費用はそれぞれの収入によって負担割合を決めるのも一つの手です。片方が正社員で片方がフリーランス、アルバイト、パートなど、収入が不安定な場合は、不公平感が出ないように割合を決めるのがスマートです。また、それぞれの預金額を開示してそのうち何%ずつを負担する、と話し合ってもいいでしょう。

完全折半にする

昔は新生活の初期費用を新郎が全額負担するとか、家具類は新婦が持参するといった風潮がありましたが、現在は男女平等の観点から完全に折半とするケースも増えているようです。お互いが話し合いをして納得のうえ、負担になりすぎないようであれば半々ずつ出し合うのが最もわかりやすいパターンかもしれません。

共通口座から支払う

結婚までの準備期間が設けられる状況であれば、2人の共通口座を開設して初期費用のための貯蓄を始めるのもいいでしょう。

あらかじめ目標額を定めて、一定の期間でその額が貯まれば新居や生活用品を探し始めるなど、生活にメリハリが生まれるためモチベーションにもなります。ただし、貯蓄を長期で計画しすぎて結婚のタイミングを逃しやすいというデメリットもあるので要注意です。