一般に、NPOは「二足のわらじ」を履いている(あるいは、そうあるべし)といわれる。一つは、サービスの提供。もう一つは、アドボカシー(世の中への問題提起、政策提言)だ。

「しまね子ども支援プロジェクト」では、前者については、昨年11月末にフリッジの供用を開始してから、多方面からの温かい支援を得ることで何とか続けてきたという。ただし、後者についてはまだまだだといい、そもそも周りに貧困で苦しんいる人たちがいるということ自体、あまりリアリティを持って認識されておらず、この状況を変えるために、NPOの立場で調査や情報発信などを行っていくことはもちろん、政治や行政のコミットメントが不可欠だとしている。同法人は、今回の市長訪問がその第一歩としても位置づけられると考えているという。


同法人は、この度「令和6年度 出雲市市民協働事業支援補助金」の採択を受けた。まずは児童扶養手当を受給している全世帯(約1,200世帯)に同法人のチラシを配布する。これにより、利用者が大幅に増えることが予想されるため、支援を募っている。詳細は法人のサイトを確認しよう。

出雲市の飯塚市長が訪問した「しまね子ども支援プロジェクト」発の常設型フードバンク「コミュニティ・フリッジ出雲」を、この機会にチェックしてみては。

しまね子ども支援プロジェクトHP:https://shimane-cspj.org
「学生FBI」Instagram:https://www.instagram.com/fbi_ouentai
島根大学「行政学ゼミ」Instagram:https://www.instagram.com/gyouseigaku_zemi

(江崎貴子)