朝食にも郷土の味が盛りだくさん

朝食も会津のご当地料理が数々登場。喜多方の「朝ラー」や、前夜も登場した「いか人参」を炊き込みご飯にしたり、「そば粥」や「饅頭の天ぷら」、江戸時代に定着した「身欠きにしん(にしんの干物)」などが並びます。どれも味つけがよく、朝から食べすぎてしまいました。

▲朝食でも様々な会津の味を楽しめます

「いか人参の炊き込みご飯」にはイクラがトッピングされ、朝からゴージャスな気分。イクラの塩味と大葉の爽やか風味が朝にぴったりです。

▲「いか人参」を使った炊き込みご飯

札幌、福岡と並ぶご当地ラーメンの走りとして、1980年代の中ごろに一大ブームになった「喜多方ラーメン」。喜多方には朝ラーをいただけるお店が何軒もあるのだとか。ホテルの喜多方ラーメンは中太の縮れ麺で、醤油ベースのあっさり味ながら、奥行きのある優しいコクがクセになる、お代わり必須の逸品です。

▲日本三大ラーメンのひとつ「喜多方ラーメン」

にしんの干物「身欠きにしん」は、雪に閉ざされる会津地方に江戸時代から冬の保存食やたんぱく源として定着。郷土料理の「にしんの山椒漬け」は、身欠きにしんを醤油や酢、酒、山椒の葉で味付けた料理で、ここでは厚揚げとと共にいただきます。会津若松の小料理屋や料亭では必ずといっていいほどメニューに加わる地元の味です。

▲会津の味「にしんの山椒漬け」

「饅頭の天ぷら」は、お盆やお彼岸に仏壇に供えたお饅頭をてんぷらにする郷土料理。アンドーナツのような味わいで、お菓子ではなくおかずとして法事の席や食卓に並び、驚くことに醤油をつけて甘辛くしていただきます。

▲会津地方独特の「饅頭の天ぷら」

いちごメロンパンやチーズカレーパン、クロワッサンなど、プチパンが10種類ほど用意され、どれを食べるか迷ってしまうほど可愛らしいパンがそろいます。

▲写真を撮りたくなるパンも!

たびたび飢饉に見舞われた会津地方。厳しい環境でも育つ蕎麦は、今では東日本有数の産地です。朝にうれしい「そば粥」には、味付けに出汁醤油や大葉みそ、焼き塩、万能ねぎや、食感がアクセントになるぶぶあられを用意。蕎麦の香りを楽しみながらいただきました。

▲珍しい「そば粥」も

多彩な郷土料理が並ぶ【星野リゾート 磐梯山温泉ホテル】のビュッフェレストラン。古くから会津に伝わる料理や、会津藩が奨励した酒造りなど、その土地の風土や文化、歴史が味にあらわれます。ぜひ心から味わってみてくださいね。<text&photo:湯川カオル子 予約・問:星野リゾート 磐梯山温泉ホテル>