旅の最大の楽しみは食事。その土地の風土や環境、何百年にも渡りはぐくまれてきた歴史が、郷土の味に現れます。【星野リゾート 磐梯山温泉ホテル】では朝夕のビュッフェレストランで、会津地方の食材や伝統料理、さらに美味しい地酒など、その土地ならではの味を楽しめます。

お酒ファンこそ泊まるべきホテル

酒処としても有名な会津地方。星野リゾート 磐梯山温泉ホテルには、会津にある31の蔵元のお酒をそろえた「会津 SAKE Bar」が設けられ、お猪口1杯¥200から。バーのテーブルで呑むもよし、レストランに持ち込んで夕食と共にに愉しむことも可能です。

▲会津の蔵元が一同にそろう「会津 SAKE Bar」

この日は、会津のプレミアム酒として知られる「冩樂(しゃらく)」と入手困難な「飛露喜(ひろき)」が運よくあったため1合づつチョイス。夕食とともにいただきました。どちらもフルーティで旨味が広がり、とても美味しかったです。

▲「会津 SAKE Bar」で選んだ地酒は、夕食とともに楽しめます

江戸時代後期、度重なる凶作から藩の財政を立て直すため、灘から杜氏を招いて酒の味の改善を行なったのが、酒処会津のはじまりとか。美味しいお酒には、歴史と努力が宿ります。

ビュッフェディナーで会津の味を満喫

ディナーと朝食は館内のレストラン「kisse・kisse」でいただきます。“きっせ”とは会津言葉の「来なさい、おいで」の意味。打ち立ての蕎麦や、あつあつのわっぱ飯、にしんの干物や蕎麦の実を使った料理など、郷土の味を中心にビュッフェスタイルで楽しめます。

▲レストラン「kisse・kisse」入口

郷土料理のコーナーは、赤べこのテーブルが目印。「いか人参」や「三五八漬け」のほか、蕎麦の実をくわえた「そばぜんざい」、「そばの実とキノコのリゾット」など、珍しい蕎麦料理も用意。いか人参は、スルメとにんじんを細切りにして醤油やみりんで甘辛く味つけした福島県内陸部の郷土料理。日本酒のおつまみにもおすすめです。

▲赤べこのビュッフェ台には会津の食材や郷土料理が並びます

▲サラダをはじめ、野菜のピクルスなど、冷製のメニューが並ぶコーナー

▲唐揚げやニョッキ、シュウマイなど温かいメニューもそろいます

自然薯を使った二八蕎麦は、他の料理も楽しめるよう小ぶりなサイズ。天ぷらや豚しゃぶなど、日替わりで3種類の付け合わせを提供します。美味しいお蕎麦は「会津 SAKE Bar」から持ち込んだ地酒のアテにもぴったりで、何度もお代わりをしてしまいました。

▲打ち立ての蕎麦

“お蕎麦” だけではなく、あまり食卓にのぼることのない蕎麦の実を使って美味しくアレンジした料理を朝夕用意。この日の夕食には「そばの実とキノコのリゾット」が登場し、翌朝は「そば粥」。プチプチした食感の蕎麦の実は、お米の代わりに食べられる新発見の味でした。

▲蕎麦の実を洋風にアレンジした「そばの実とキノコのリゾット」はホテルのオリジナル料理

郷土料理のほかにも、洋食やホテルが創意工夫したオリジナル料理も用意。どれも美味しいので、様々な味を楽しんでみてください。

▲オーブンで焼き色をつけた「トマトのグラチネ」

▲ライブキッチンでは出来立ての料理を提供

▲オレンジジュースや桃ジュースなど、ソフトドリンクが並びます

▲さまざまな郷土料理を楽しめる夕食ビュッフェ

400年続く奥会津の伝統工芸品「曲げわっぱ」に、ご飯と様々な食材を盛りつけて蒸し上げる郷土料理「わっぱ飯」は、専門の料理店があるほど。トッピングの内容は鶏肉など日替わりで、この日は鮭とイクラの親子飯。たっぷり盛られたイクラの味を楽しませていただきました。

▲会津の郷土料理「わっぱ飯」はあつあつで提供

▲焼き立てをいただける牛肉の鉄板焼き

「三五八漬け(さごはちづけ)」は、塩が3、麹が5、米が8の割合で野菜を漬ける東北地方のお漬物。米麹を使った栄養のある優しい味わいで、お酒のおつまみにもぴったり。蕎麦の実が入ったぜんざいは、プチプチした食感です。

▲「三五八漬け」と「そばの実とキノコのリゾット」、「そばぜんざい」が並びます

デザートコーナーには、レアチーズやティラミス、ショコラオレンジなどのスイーツが並ぶほか、「そば茶パウダー」や「そばはちみつ」も用意され、ソフトクリームのトッピングにおすすめ。王道と意外性が共存するデザートを楽しめます。

▲デザートコーナーでも発見があります

レストランでは一部のスタッフの服装が日替わりで変わります。この日は3日に1度の “会津の日”で、たすき掛けにはかま姿は白虎隊の身ごしらえ。撮影をお願いすると、ポーズを決めてくれました。

▲レストランのスタッフ。凛々しい姿は白虎隊!