◆夫が九州転勤の内示を受けたのは赴任の13日前!?

「ウチの夫の場合、内示が出たのは3月19日。当初赴任する予定だった方が急に行けなくなったとかで、その代わりに指名されたそうです。この日の昼、珍しくLINEではなく、電話で『申し訳ないけど、来月から九州に転勤することになった』って。あまりに急すぎる話でスマホを持ったまま固まってしまいました」

 そう振り返るのは、夫の転勤で18年春に東京の本社から赴任先の九州へ突然引っ越すことになった吉岡仁恵さん(仮名・39歳)。もともと転勤の多い会社で、2人が出会ったのは彼が仙台の支社に勤めていたとき。

 結婚後、本社に戻ることになり、仕事を辞めて東京について行きましたが、このときは2か月前に内示が出たとか。そのため、年度末まで半月を切った時期に転勤が決まるとは夢にも思っていなかったようです。

「その週末、家族でディズニーランドに行く予定でしたが、当然それどころではなく中止になりました。引っ越し業者は夫の会社が手配してくれてましたが、春先で混んでいたらしく空いていたのは翌週の月曜日の午前中だけ。まず頭の中を整理しようと、引っ越しまでやらなきゃいけないことを書き出しましたが、あまりに多すぎて途方に暮れてました」