◆男たちの秘密の話に肩を落とす
打毬の試合のあと、突然降り出した雨。突然、小麻呂が逃げ出し、倫子に代わり、まひろが追いかける。迷い込んだ先は道長たちの控室。公任や斉信が、今日来ていた姫たちを品定めしていた。斉信はききょうが気にいっているよう。まひろについては「地味でつまらない」と一蹴。姫たちがいない場所だからこそ話せているのだろうが、まあ、なかなかにひどい。
彼らの話を聞いてしまっているまひろの表情にも動揺の色が浮かぶ。
さらにそんな品定めよりも、まひろを絶望させる言葉が公任から飛び出す。
「恋とか愛とかじゃないんだ」「女こそ身分が大事」彼らにとって、女性は出世のための道具で、身分の高い女性と結婚をし、姫を生み、入内させることがベスト。
そして、道長に同意を求める公任。道長は話をよく聞いておらず「ん?」と聞き返すが、まひろにはおそらく肯定の返事に聞こえたのだろう。その場から逃げるように雨の中を走り出す。その姿を見ていたのは直秀だけだった。
少し良い方向に向いたと思ったら、それ以上に悪い方向へ向かう出来事が起こってしまうまひろと道長。運命がふたりの邪魔をしているのか……。
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