そして最も影響を受けそうなのは局アナやタレントキャスターたちだ。
「テレビ各局とも五輪中継の出演者を発表するのは6月下旬や7月上旬になってからですがそろそろキャスティングを絞り込んで内々定する時期です。というのもここで決めておかないとパス申請の際に登録した人物でなければ現地で弾かれてしまうから。ところがパスの枚数が少なければ、メイン出演者は東京のスタジオに登場して、現地にはリポーターだけ送り込むパターンが濃厚となる。IBC(国際放送センター)に入るにもパスは必要で、競技会場に行かないからといって放送センターに入れるわけでもない。仮に選手が金メダルを取ってIBCの各局引き回しがあっても、以前のようにお祭り騒ぎとはならず質素な映像が流れるかもしれない」(在京テレビ局スポーツ制作スタッフ)
東京五輪での汚職問題など、今やその価値はかつてのように好意的なものばかりでもない。そんな中、パリ大会に向けて万全な準備ができないテレビ局は頭が痛いことだろう。