◆ハルとアキは“正反対”のキャラクター

『アキはハルとごはんを食べたい 2杯目!』
『アキはハルとごはんを食べたい 2杯目!』 ©たじまこと/竹書房・「アキハル2杯目!」製作委員会
――前作の公開後、どういう声がおふたりの元に届いていましたか?

赤澤遼太郎(以下、赤澤):「癒されました」という声が多かったです。ほのぼのしていて平和なストーリーですし、「お腹が減りました」という声もいただきました。あとは実際に作中と同じ料理を作ってみましたという報告も多かったです。

高橋健介(以下、高橋):僕も「良かった!」「面白かった!」という全肯定の気分がよくなるコメントだけ見ていました(笑)。作中に出てくる料理とともに写真を上げてくれている投稿を見たときに、聖地巡礼に近いような感覚での料理の再現は、本当にありがたいなと思いました。

――おふたりが演じられたキャラクターについて教えてください。

赤澤:秋吉純太、通称アキは、明るくて天真爛漫でハルのことが大好きで、それが一番の特徴かも知れないです。本当に大好きな人のためには、いろいろなことを尽くしてあげたいキャラクターです。料理が上手ですし、ハルの胃袋もガッツリ掴んでいる。ただ、優しくて繊細で空気が読めるからこそ、感じすぎる部分もあるんです。ハルの目線ひとつ、一挙手一投足に心が揺れ動いてしまう様は、とても面白いなという印象でした。

高橋:僕が演じる藤城春継(ハル)は、今の太郎(赤澤さんのあだ名)のアキの説明にない部分をハルが持っていて、ハルが持っていない部分をアキが持っている。なので、アキとは正反対のキャラクターですね。ぶっきら棒のところもあるけれど、ただ、気持ちなどの向いている方向はアキと同じだとは思います。

あとハルは、学校でいう人気者。気付くと周囲に人がいる空気感の持ち主だと思うのですが、人間誰しも悩みがありますよね。それを一番近くにいるアキは気付いている。何でもひとりで解決するように見えるけれど、結局アキがいなければ何もできない面もあると思いました。