大人からの友達づくり、上手な人は何が違うのか
おおしま: 続いて、大人からの友達づくりについてお聞きします。ずばりコミュニケーション力の差なのかもと思いますが、友達づくりが上手い人と苦手な人がいると思います。その違いを見つけていけたらと思うのですが、林さんは何だと思いますか?
林: 僕は、「あんまり気にしない人」だと思います。誘ったら迷惑かなとか、こんなこと言ったら嫌われるかなみたいなことを考える前に「ご飯行きましょう」が言える人。良い意味で相手のことを考えすぎずに行動できると、その分友達づくりの打席も増えて上手くなるのかなと思います。 BARにいらっしゃる方の中には、必ず誘うと決めている人もいたりしますよ。その場で言って日程を決めるとなって断られても、そこで縁が途切れるだけなので、ダメージって意外と少ないんだそうです。
おおしま: 打席っていう考えは恋愛と同じですね。私が思う友達づくりが上手い人の特徴は、「適度に寂しがり屋」かなと思います。適度な人は、寂しさを感じないための社交性が高かったりします。仕切りが上手いとか、面倒見がいいとか、フットワークが軽いとかですね。こうした性格が寂しさを感じさせない交友関係を作っているんです。 ただ、実は自分の父親がこのタイプなんですが、家族としては全然家に居なかったり、突然家族ぐるみの付き合いを望まれたりして、迷惑したこともありますが(笑)。
一生かけて、作っては離れ、また新しい形へ
林: ちなみに僕の妻は、「大人になってからは積極的に友達をつくることが大事だよ」って常々言っていて、実際友達をつくるのが凄く上手いんですよ。ヨガとか習い事で繋がりをつくるだけでなく、インスタなどで知り合った人とも積極的に交流しています。その中で「この人とはずっと付き合えるな」って人も見つかったりするそうです。
おおしま: 積極的ですね! SNSからの友達っていうのは、私も同業者の方ならありますが、自分から積極的に探しに行ったりはしないです。
林: その中で妻は「昔と友達をつくる基準が変わった」という話をしてくれて、とても興味深いんです。昔は友達といえば、趣味とか服のセンスが似ているとかで作っていたことが多かったらしいんですが、今はそういうパーソナルな一致よりも、住まいや生活環境が似た人と友達になりやすいそうです。例えばランチにこのくらいの金額が出せて、この辺に住んでいる人ってなると、話題や好みも合いやすく、安心して誘ったりできるそうです。
おおしま: それは初耳かもしれません。何にせよ、友達という繋がりは一生かけて、作っては離れていき、また新しい形をつくることで、充実していくんですね。
【林伸次さん】 渋谷のワインバー「BAR BOSSA(バールボッサ)」店主。中古レコード店、ブラジル料理店、ショット・バーで働いた後、1997年「BAR BOSSA」をオープン。バーを経営する傍ら著作家としても活躍し、cakes「ワイングラスの向こう側」など多数の連載をもつ。著書に『恋はいつもなにげなく始まってなにげなく終わる。』(幻冬舎)など。
<取材・文/おおしまりえ 写真/林紘輝> おおしまりえ 水商売やプロ雀士、素人モデルなどで、のべ1万人以上の男性を接客。現在は雑食系恋愛ジャーナリストとして年間100本以上恋愛コラムを執筆中。Twitter:@utena0518
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