◆不妊治療からレスになるパターンは2つ 

カウンセラーの潮英子さん
カウンセラーの潮英子さん
 子どもという存在を望んだものの、セックスや治療への取り組みが上手くいかず、それを機にセックスレスに陥る夫婦が日本には多いと言います。

 潮さんにお話を聞くと、そういった“不妊レス”の中にもパターンが2つあると教えてくれました。

「妊活とセックスレスのご相談は多いですが、妊活前からレス問題があったケースと、妊活中にレスになってしまうケースの2つに分けられます。

 妊活前からレスだったケースは、もともとレス気味でありながら、子どもがほしいからといろいろ頑張ってみたものの上手くできなかったり、検査で男性が心理的に抵抗感を抱いたりして、嫌悪感が募って前以上に性生活が上手くいかなくなるといったものです。

 こうしたカップルは、そもそも“性欲の相性”が合っていないこともよくあります。性欲は身体の相性とは違い、努力で改善しにくいものです。

 また、強い人と弱い人とでは大きな開きがあり、それを埋めようとするのは難しいんですね。本来であれば、こうした性欲の相性は事前に見極めたほうがいいのですが、交際期間が短いと分かりません。また2~3年ほど付き合えば、弱い方は求める頻度が下がりますし、同棲などすればおのずと分かるのではないでしょうか」

 結婚相手を決める際、私たちは性格や諸条件も踏まえて判断します。総合的に判断しようとすると、性の問題を打ち消しがちなのだそうです。