「『藝大よ』は、東京藝術大学教授でクリエイティブディレクターの箭内道彦と、同大の客員教授を務めるさだまさしの企画で実現した番組。アートの力を必要としている企業や自治体と東京藝大の学生をマッチングさせ、アートの力で世の中を変えることを目指す内容で、6月に続く第2弾となる今回は、神奈川県大磯町の産業観光課、すき焼きでおなじみの人形町今半、千葉県鴨川市の観光施設の要望に学生が応えました。各クライアントのオーダーは、モニュメント制作、オリジナルグッズ制作、さらに“SNSで映えるフォトスポットが欲しい”というもので、番組は学生によるプレゼンの様子から紹介。勝ち抜いた藝大生の制作風景や実際に納品する姿に密着し、クライアントが満足する様子には、学生のみならず箭内やさだからも笑みがこぼれました」(テレビ情報誌記者)

 藝大といえば日本の芸術系大学の最高峰。卒業生には横山大観、平山郁夫、藤田嗣治、佐伯祐三、岡本太郎、村上隆、坂本龍一、葉加瀬太郎、野村萬斎らがおり、日本の芸術界をリードしてきた。東大に入るのが難しいのは言うまでもないが、入るだけなら藝大はさらなる難関だ。

「偏差値だけを見れば藝大を上回る大学はありますが、合格するのが難しい点では藝大は特別。特に美術学部は倍率も高く、1浪や2浪は当たり前という超難関です。学問の特性上、定員が少ないのも特徴で、音楽学部の指揮科の定員は2人。ここまで行くと、実力を超えた何かがないと現役合格は難しいでしょう」(教育ライター)

 そんな藝大だが、テレビ界と交わる要素はいったいどこにあるのか。