2022年に出演したドラマ『君の花になる』（TBS系）は脚本の迷走ぶりになどによって作品の評価こそ芳しくなかったものの、劇中で演じたボーイズグループ「8LOOM」が現実でもデビューし、楽曲が立て続けにヒットしたほかライブも大盛況となった。この人気をけん引したのは、リーダー役の高橋だったと指摘されている。

　昨年は、1月期にフジテレビ系『女神の教室～リーガル青春白書～』で月9ドラマ初出演を果たし、桜田ひよりをヒロインに迎えた主演映画『交換ウソ日記』が若者世代を中心にヒット。劇場アニメ『ブラッククローバー 魔法帝の剣』で声優にも挑戦し、10月クールにはドラマ『フェルマーの料理』で志尊淳とダブル主演を務めるという大活躍だった。

　今年5月に永野芽郁の相手役を務める映画『からかい上手の高木さん』の公開を控えるなどドラマや映画に引っ張りだこの状況だが、素顔の高橋を見る機会は少ない。そのため、唯一のバラエティレギュラーで役から離れた彼を見ることができる『ぐるナイ』に女性ファンが注目し、視聴率が跳ね上がったのではないかと推察されている。

　端正なルックスが人気の要因なのは間違いないが、ドラマや映画のオファーが絶えないのはどんな役柄にも対応できる演技力の高さあってこそで、実力も備わっているところが大きな魅力。すでに文句なしの「ブレイク俳優」となっているが、さらなる躍進が期待できる逸材といえそうだ。