そして気になる犯行の動機だが、近年、丸山容疑者は韓国のカジノでバカラ賭博に熱中しており、集めた金はほとんどカジノで使い果たしていたとみられる。また、YouTuberとして活動していたが、“表の顔”は自宅のある福岡県内で柔道場・泰山学舎を運営する指導者だった。自身のYouTubeチャンネルには、わざわざ地方に出向いて高校で指導する姿や、技の解説動画がアップされていたのだが……。

「個人で運営している柔道場としては、考えられない広さの立派な道場だった。さらに、最近では、モンゴルなど海外から素質のあるジュニア世代の選手を日本に招いて滞在させ、自ら指導していた。さすがに、選手たちの親からも指導料を集めていたはずだが、それなりに私財を投じていたはず。柔道界に“恩返し”するといえば言葉はいいが、これまでマルチや詐欺で稼いだ“詐欺マネー”をせっせと投じていたとあっては……。最後に動画をアップしたのは先月24日。すでに、そのころには自身が逮捕されることを悟っていたのかもしれない」(同)

 指導を受けていた弟子たちとその家族は、丸山容疑者の逮捕にやりきれない思いだろう。