数多くの芸人をひな壇に座らせ、ダウンタウンと直接からむ機会を与えた『リンカーン』は、若手芸人にとって緊張の場であるとともに、夢の舞台だった。また、『リンカーン』ではダウンタウンらを向こうに回して、若手がMC役を務めることもあり、彼らにとってはこれ以上ない経験となっているのだ。
おぎやはぎ、バナナマン、フットボールアワーら、現在では当たり前にMCを担当している芸人たちも、『リンカーン』出演で評価と信頼を得たことがきっかけでレギュラーを増やしたといわれている。
芸人だけではなく、『リンカーン』は多くの優秀な制作スタッフも育て上げた。
その筆頭と言えるのが、『水曜日のダウンタウン』(同)で知られる藤井健太郎だろう。TBS入社3年目で『リンカーン』の立ち上げにADとして加わった藤井は、その後ディレクターに昇格。番組終了後も、『リンカーン』出身であることをたびたび公言している。
【こちらの記事も読まれています】