◆イケてない“ゆとり三銃士”イケメン
さらに突き抜けて残念さがだだ漏れているのが、松坂桃李扮する山路一豊。小学校教師の彼は、生徒や教頭、保護者との板挟みになり、押さえつけられた感情をレンタルおじさんの前で爆発させる。
ゆとり世代の教師もなかなか気苦労が多いものなのだなと共感したくもなる一方で、顔をくしゃくしゃにしながら人目をはばからずに感情的になる山路を見ると、ちょっと引いてしまう。
あるいは柳楽優弥。どうしようもない客引き男・道上まりぶを演じる。実は彼、11浪中である他、正和と山路が話を聞いてもらった巌の息子。そして彼もまたゆとり第1世代の29歳なのだ。
根は優しそうだが、ときにふわっと凶暴な顔を見せる無鉄砲キャラが柳楽にピッタリ。三者三様、それぞれにイケてない。イケてない“ゆとり三銃士”イケメンとでも命名しておこう。
【こちらの記事も読まれています】