ただ、NHK出身者が誰しも成功しているわけではない。2008年に鳴り物入りでフリーに転身した堀尾正明アナは、いきなり日本テレビ系の北京五輪中継メインキャスターに抜擢され、その後もTBS系『Nスタ』の総合司会を担当するなど活躍したが、2019年に報じられた不倫騒動で好感度が急落。以降は全国ネットでの露出が激減し、最近は通販番組や「埼玉の奇祭」とも呼ばれる『埼玉政財界人チャリティ歌謡祭』(テレビ埼玉)の司会などでしか目にすることがなくなった。

 ネットで「麿(まろ)」の通称で愛されていた登坂淳一アナは「フリーになったら絶対成功する」といわれていたが、2018年の独立直後にハラスメント疑惑を報じられ、予定されていたフジテレビ系ニュース番組のメインキャスター就任を辞退。これですっかり計画が狂ってしまい、現在のレギュラーはBS番組くらいになっている。NHK出身者は品行方正なイメージが強いだけに、スキャンダル報道が命取りになる可能性が高いようだ。

 スキャンダル報道などがなくとも、宮本隆治アナや草野満代アナ、住吉美紀アナのように、NHK時代の人気や実績と比べると現在は十分な活躍ができていないように見受けられるケースも少なくない。

 青井アナはNHK出身者の成功例となれるのか。今春からの『Live News イット!』の評価と素行の良し悪しによって今後が大きく変わっていきそうだ。