◆頼れそうなベテランママ

「知り合いゼロの中での役員だったので、ドキドキしていました。ですが一緒に役員になったうちの1人が、勝手知ったるベテランママAさんでした。歳の離れた3人の子どもを入園させていて、すでにこの幼稚園の“顔”となっていた彼女に『なんでも聞いてね』と言われ、頼れそうだなと安心していました」

何も知らない大森さんに、手取り足取りこの幼稚園のことを教えてくれるAさん。役員の仕事についても「みんなで積極的に意見を出し合いましょうね」と前向きに話してくれたので、役員の仕事も積極的にかかわろうと思っていたそうです。

ですが徐々に、暗雲が立ち込めます。

「Aさんが、積極的に意見を出し合いましょうというので、素直に『こうしたほうがもっとよくなるのでは?』と言ってはみるのですが、『それはもう昔から決まっているから変えられないの』と、出した意見は次々と却下されてしまって。意見を出そうというのは口だけで、昔からのやり方を変えたくないのかなと徐々に気づき始めました」